Power Automate インスタント フローの再送信ができない
インスタント フローでテスト実行にて、過去の実行履歴より再送信しようとすると、エラーが発生。
Flow run resubmissions are disabled for instant flows. Please contact your tenant admin to enable support.
原因
え? なんで? なにが? いつから? と調べたらすぐに見つかりました。
Power Automate でフロー実行を一括でキャンセルまたは再送信する – Power Automate | Microsoft Learn
新しい設定が 2025年1月13日よりロールアウトが開始されたそうです。これにより過去の実行履歴を利用したフローのテストが無効になったようです。
対策方法
現在これを変更するための UI ベースの設定画面はないようです。Microsoft Learn に記載のとおり Microsoft.PowerApps.Administration.PowerShell により、Power Automate フローの再送信を有効化することで再度利用できるよう設定を行います。
- まずはテナント ID を調べておきます。
- テナント アカウントでサインインを行います。
Add-PowerAppsAccount -Endpoint "prod" -TenantID
- 設定を確認してみます。
$tenantSettings = Get-TenantSettings
$tenantSettings.powerPlatform.powerAutomate - インスタント クラウド フローのフロー実行の再送信を許可します。
$tenantSettings.powerPlatform.powerAutomate.disableFlowRunResubmission= $False
Set-TenantSettings -RequestBody $tenantSettings - 設定を再度確認し、powerPlatform.powerAutomate.disableFlowRunResubmission が False となったことをみとどけます。
新しい Power Platform 設定がテナントでアクティブになり、インスタント フローが再送信できない設定に変更されました。テスト実行時にめちゃくちゃ不便、ということで解決する方法を備忘録として記載しました。変更が適用されるまで5分くらいかかりましたが、その後無事フローの再送信ができるようになりました。
関連コース
- CI628-H Power Automate クラウド フロー 基礎
クラウド フローの基本的な概念、構築手順を習得いただけます。日常的な業務に沿った Excel 操作やメール操作を中心としたシナリオを実習の題材とし、クラウド フローの基本操作を習得し、自部門の業務を効率化するためのフローを自力で構築できるようになることをめざします。 - CI618-H Power Automate クラウド フロー 実践
Power Automate の基本操作を習得した方を対象に、関数を用いた数式記述、繰り返し処理、JSON データ処理、さらに安定したフローを構築するためのエラーハンドリング手法など、Power Automate の応用力を高めるために必要なスキル習得をめざします。 - CI627-H Power Automate for desktop による自動化
Power Automate for desktop の利用方法について、基本的な UI 操作の自動化、条件分岐やループ処理などの制御構造、ファイル操作、Excel 連携など、業務現場で頻出するシナリオを題材に、ローカル環境での反復作業を自動化するフローを、自ら設計・構築できるスキルの習得をめざします。 - CI626-H Microsoft 365 – Office スクリプトと Excel によるデータ活用
Power Query を利用したデータの取り込みや加工、Power Pivot による高度なデータ モデルの構築と分析手法を学びます。また Office スクリプトを利用することで、Excel 内で行うルーチン業務をスクリプト化して自動化し、業務の効率化と標準化を実現する方法も解説します。