Microsoft 365

今さら確認 Microsoft 365 ② メリットは?

  • 2020.05.03

Microsoft 365 は Windows 10、Office 365、EMS がまとめて利用できるパッケージ ソリューションです。2回目は Microsoft 365 を利用するメリットやポイントをまとめてみました。

まずは概要!
② メリットは?
Office 365 と何が違う?
プランの差は?
公式情報の収集

① 業務に必要なクラウドサービスや最新の Windows OS がパッケージ化されている

プランによって違いはありますが Windows OS に加えて次のサービスが利用できます。

クラウドサービス 主な機能
Office 365 Exchange Online メール、予定表、連絡先
SharePoint Online 社内ポータル、サイト
Microsoft Teams ・オンライン会議、IM、音声・ビデオ通話
・チーム単位の情報共有
OneDrive for Business 個人用の大容量ファイル ストレージ
Office アプリケーション Excel、Word、PowerPoint などのクライアント アプリケーション
EMS Azure AD Premium ・Office 365 や Azure などへのアクセス制限
(条件付きアクセス)
・Teams のチーム作成制限
(Office 365 グループの作成制限)
Microsoft Intune ・デバイス管理 (PC やスマートフォンなど)
・登録されているデバイスに設定を展開
Azure Information Protection (AIP) メールやファイルの情報保護
(印刷禁止や読み取り制限、転送禁止など)

Windows OS ライセンス、業務アプリ一式、およびそれらをまとめて管理する機能がオールインワンで導入できるのが Microsoft 365 です。オールインワンで利用することで次のような運用メリットが生まれます。

  • ライセンス管理 : サービスごとの個別管理ではなく、まとめて管理することができる
  • クラウド サービス同士の連携 : 同じアカウントでシームレスにすべての機能が利用できる
  • 一元管理 : 端末やアプリ、データに対する管理をまとめて行える。

② 最新の Windows OSが利用できる

Microsoft 365 は、最新の Windows OS のライセンスが含まれています。現在提供されている最新 Windows OS は 「Windows 10」 であるため、Windows 10 を利用することができます。使用できるWindows 10 のエディションは、Microsoft 365 のプランにより異なります。

Microsoft 365 プラン 提供される Windows エディション (現在)
Microsoft 365 E3 Windows 10 Enterprise E3
Microsoft 365 E5 Windows 10 Enterprise E5
Microsoft 365 Business Premium Windows 10 Business

Windows 10 を利用することで高度なセキュリティ機能 (資格情報を隔離する Credential Guard や 偶発的なデータ流出を防ぐ Window Information Protection など) を採用できます。
※ Windows 10 の一部のセキュリティ機能は、PC のハードウェアに依存するため、古いPCだとその一部のセキュリティ機能を利用することができない場合があります。

③ 場所にとらわれない作業や設定が可能

Office 365 はインターネット接続されている PC であれば、どこからでもメールや社内サイト、オンライン会議などの機能が利用できます。また組織の IT 管理者が行ったクラウドサービスに対する設定は、在宅勤務や出張など組織のネットワークに参加できない環境であっても反映されるため、緊急性のある設定なども効率よく展開できます。

④ 最新セキュリティの採用

Microsoft 365 に含まれる EMS には、以下のようなセキュリティ機能が含まれます。

  • PC やスマートフォンなどの 「デバイス管理」
  • Office 365 のサインイン認証に、モバイルを使用した認証を加えた 「多要素認証」
  • 条件を満たしているデバイスのみ Office 365 に接続できる 「条件付きアクセス」
  • Microsoft Teams のチーム作成を制限できる 「Office 365 グループの作成制限」
  • 印刷禁止や転送禁止などのファイル操作を制限する 「Azure Information Protection」
  • 安全な添付ファイルや URL リンクを識別する 「Office 365 ATP」

またウィルスや悪意のあるサイトなどの最新のセキュリティ情報が反映されるため、新しい攻撃や脅威にも対抗できる環境を提供できます。

関連コース

  • CI505-H Microsoft 365 運用管理
    Microsoft 365 の運用管理において必要となる知識を習得し、行うべき設定項目を理解いただけます。アカウントやデバイス管理の必須となる Azure AD に対する必須知識から、Exchange Online、Microsoft Teams、SharePoint Online、OneDrive for Business などの各サービスに対して行うべき設定、推奨される設定、理解しておきたいしくみなど、運用管理に必要となる内容を基本から、運用にもとめられるレベルまで解説します。また入退社や人事異動への対応方法、監査ログや検疫といったセキュリティ・コンプライアンス対策のために行うべきこともあわせてご紹介します。
  • CI509-H Microsoft 365 デバイス運用管理
    IT 担当者を対象に、安全なモバイルワークを実現する第一歩である Microsoft 365 でのデバイスの管理や運用手法について解説します。デバイスの安全性を高めるために Microsoft Entra ID や Microsoft Intune により、OS のバージョン管理、利用可能とするアプリの許可、接続するネットワークの制限、デバイスの盗難や紛失、退職者のデバイスを正しく管理する方法などを解説します。本コースでは iPhone を使用した実習を行うため、モバイルデバイスの管理方法について、動作を確認しながらさまざまな機能をご理解いただけます。
  • CI507-H Microsoft 365 情報保護とコンプライアンス
    Microsoft 365 の管理者を対象に、ファイルやメール、チームといった Microsoft 365 内の情報を保護するために必要な基本知識や利用すべき機能、および利用方法を解説します。
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    Microsoft 365 に対する運用管理で PowerShell を利用するための基本や Exchange Online、SharePoint Online、Microsoft Teams を設定するための便利なコマンドライン、設定を自動化するためのスクリプトの作成方法など、PowerShell による Microsoft 365 管理の基本から必須スキルを運用管理で利用できるサンプルをもちいて解説します。また、今後利用が推奨される Microsoft Graph PowerShell SDK の利用方法もあわせて解説します。

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