Windows 365

Windows 365 とは?

  • 2022.05.24

働き方の多様化が進む今、オフィスに出社して働く形だけではなく、自宅での在宅勤務、さらにこれらを組み合わせたハイブリッドワークを採用する組織が増えてきました。柔軟な働き方を希望する人もこれまで以上に増えてきており、ハイブリッドワークを採用する組織では IT 環境への対応も求められます。そのような背景よりあらゆる端末からアクセス可能なクラウド PC を提供する Windows 365 が注目されつつあります。

本記事では Windows 365 について、利用シーンやプランなど概要をご紹介します。

Windows 365 とは

クラウド PC (クラウドベースの Windows 仮想 PC) を提供するサービスです。利用者は自分専用のクラウド PC にアクセスすることで、場所やデバイスに依存せずいつもの業務環境で作業できます。

クラウド PC への接続に使用するデバイスは、Windows PC だけではなく Mac や iPhone、Android も対応しており、Web ブラウザーやリモートデスクトップ アプリを利用して接続します。接続で利用するデバイスへデータがコピーされることによる情報流出が心配されることもありますが、AD グループ ポリシーや Intune の構成プロファイルを利用することでそのようなことも禁止できます。

利用シーン

■ ハイブリッドワークでの利用
会社と自宅の PC が異なると、利用できるアプリの違いやアプリのバージョン違い、また作業ファイルをコピーしなければいけないことなどで作業効率が落ちることがあります。また私物 PC で作業を行わないといけないケースもあるでしょう。Windows 365 を利用することでクラウド上に展開された同じ環境を利用できるため、作業場所や接続で利用するデバイスに関係なく、使い慣れた環境で作業が行えます。

■ 短期、一時的な作業環境での利用
派遣スタッフ用やプロジェクト用など一時的に利用する環境が必要な場合、Windows 365 により作業用 PC の準備や管理にかかるコストが削減できます。利用が終われば、クラウド PC を削除することで Windows 環境やその中のデータ・ファイルを丸ごと消去できます。

■ セキュアな環境での作業
Windows 365 のクラウド PC は組織で管理できます。クラウド PC にセキュリティ対策や Windows 環境の設定を行うことで、ユーザーはいつもセキュアな環境で作業が行えます。さらに 接続元のデバイスにデータを保存させないことで、情報漏洩も防止できます。

Windows 365 のプラン

Windows 365 は現在 Business と Enterpriseの 2 つのプランが用意されています。利用人数の上限や必要なライセンスなど、ポイントを以下にまとめました。

  Windows 365 Business Windows 365 Enterprise
対象規模 中小企業向け (300 名以下) 大企業向け (利用人数の制限なし)
課金体系

月額固定

月額固定

利用に必要な
ライセンス
特になし
  • Windows 10 Enterpris E3 以上
  • Microsoft Intune
  • Azure AD Premium P1 以上
メリット 難しい設定がなく、ライセンスを割り当てるだけで利用できる
  • 独自設定を行った環境をイメージとして作成し展開可能
  • ハイブリット Azure AD 環境でも利用可能
考慮点 クラウド PC をデバイス管理するには、Microsoft Intune や Azure AD Premiumのサービスが必要となる
  • ハイブリット Azure AD 環境で利用する場合、Azure サブスクリプションを用意し、Azure 仮想ネットワークの準備が必要
  • Azure 仮想ネットワークの作成や通信を行うと利用すると使用料金が発生する

Windows 365 のスペック

Windows 365 Business、Enterprise ともに同じ種類のスペックが用意されています。利用スペックによりライセンス費用は異なります。また以下は 2022 年 5 月時点のものです。詳細は製品ページをご覧ください。

プロセッサ

RAM

ストレージ

2vCPU

4 GB

64 GB

2vCPU

4 GB

128 GB

2vCPU

4 GB

256 GB

2vCPU

8 GB

128 GB

2vCPU

8 GB

256 GB

4vCPU

16 GB

128 GB

4vCPU

16 GB

256 GB

4vCPU

16 GB

512 GB

8vCPU

32 GB

128 GB

8vCPU

32 GB

256 GB

8vCPU

32 GB

512 GB

以上、今回は Windows 365 の概要をご紹介しました。

関連コース

  • CI505-H Microsoft 365 運用管理
    Microsoft 365 の運用管理において必要となる知識を習得し、行うべき設定項目を理解いただけます。アカウントやデバイス管理の必須となる Azure AD に対する必須知識から、Exchange Online、Microsoft Teams、SharePoint Online、OneDrive for Business などの各サービスに対して行うべき設定、推奨される設定、理解しておきたいしくみなど、運用管理に必要となる内容を基本から、運用にもとめられるレベルまで解説します。また入退社や人事異動への対応方法、監査ログや検疫といったセキュリティ・コンプライアンス対策のために行うべきこともあわせてご紹介します。
  • CI509-H Microsoft 365 デバイス運用管理
    IT 担当者を対象に、安全なモバイルワークを実現する第一歩である Microsoft 365 でのデバイスの管理や運用手法について解説します。デバイスの安全性を高めるために Microsoft Entra ID や Microsoft Intune により、OS のバージョン管理、利用可能とするアプリの許可、接続するネットワークの制限、デバイスの盗難や紛失、退職者のデバイスを正しく管理する方法などを解説します。本コースでは iPhone を使用した実習を行うため、モバイルデバイスの管理方法について、動作を確認しながらさまざまな機能をご理解いただけます。
  • CI507-H Microsoft 365 情報保護とコンプライアンス
    Microsoft 365 の管理者を対象に、ファイルやメール、チームといった Microsoft 365 内の情報を保護するために必要な基本知識や利用すべき機能、および利用方法を解説します。
  • CI508-H Microsoft 365 PowerShell による管理効率化
    Microsoft 365 に対する運用管理で PowerShell を利用するための基本や Exchange Online、SharePoint Online、Microsoft Teams を設定するための便利なコマンドライン、設定を自動化するためのスクリプトの作成方法など、PowerShell による Microsoft 365 管理の基本から必須スキルを運用管理で利用できるサンプルをもちいて解説します。また、今後利用が推奨される Microsoft Graph PowerShell SDK の利用方法もあわせて解説します。

お問い合わせ

イルミネート・ジャパンが提供するトレーニングやサービスに関するご相談など、
お気軽にご連絡ください。

担当者に相談する