Windows 11 で Microsoft Teams を使ってみた
2021年10月に Windows 11 がリリースされました。Windows 11 で Microsoft Teams を動かしたときのを確認してみました。
※ 検証は、Windows 11 Pro 21H2 (OS ビルド 22000.258) を使用
Windows 11 での Teams アプリ
Windows 11 には、個人用 Microsoft アカウントで使用できる Teams アプリとチャットアプリがインストールされています。どちらもプライベートでの使用が想定されている個人用の Teams アプリです。
個人用 Teams アプリは、Microsoft 365 アカウントを使って利用はできません。組織用の Teams アプリのインストールが必要です。また組織用 Teams アプリがインストールされている Windows 10 を Windows 11 にアップグレードした場合、Teams アプリは Windows 11 でもインストールされたままの状態です。Teams の設定やサインインの状態も引き継がれています。
個人用 Teams アプリと組織用 Teams アプリの違い
個人用と組織用の Teams アプリの両方が Windows 11 にインストールされている場合、アプリのアイコンで見分けられます。白色アイコンの青文字が個人用 Teams アプリ、青色アイコンの白文字が組織用の Teams アプリです。
また機能には差があります。
項目 | 個人用 Teams アプリ | 組織用 Teams アプリ |
---|---|---|
利用用途 | プライベート利用 (家族や友人と) | 組織で利用 (会社や学校で) |
ライセンス | 無料 | Microsoft 365 が必要 |
アカウント | Microsoft アカウント | 組織アカウント (Microsoft 365 アカウント) |
主な機能 | チャット、予定表 | チャット、予定表、チーム、通話、アプリの追加など |
利用できるオンライン会議 | 今すぐ会議 | 今すぐ会議、予定された会議 ウェビナー、ライブ イベント |
カレンダーで作成できる予定 | 自分の予定 | 自分の予定、会議参加者の招待 |
Teams 管理センターを用いた運用管理 | 不可 | 可能 |
Windows 11 で組織用 Teams アプリを利用してみた
チャット、チームも Teams 会議も Windows 10 と使用感は変わりませんでした。
気になった点としては、「いいねとリアクション」 の通知が表示されなかった点です。他の通知 (メンションやメッセージの返信など) は表示されています。
まとめ
Windows 11 でも Teams は大きな問題はなく利用できることが確認できましたが、懸念事項として、個人用の Teams アプリが既定でインストールされていることにより、ユーザーが混乱しそうだなと感じました。
Windows 11 の導入前には、個人用 Teams の利用について検討や準備が必要ですね。
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